**ネタバレ注意**
なるほど、賛否分かれる結末と言われるのも分かる終わり方だ。
個人的には終わり方が悪いのではなくて、終わりへの持っていき方が悪かったと思っています。
後は物語としてのバランスも悪い。
転生という設定をした時点でこの物語はファンタジーである。
そして転生した合理的な理由や説明がないのはつまり、物語上の都合による転生というわけである。ファンタジーなのだ。
芸能界の闇とかリアルな題材を取り上げていても土台はファンタジー。
なぜファンタジーなご都合転生はあって、ご都合ハッピーエンドはないのか?
別にハッピーエンドでなければいけない、と言ってるわけではない。
しかし転生という何の力か分からない奇跡があるならば、アクアが死なないという何の力か分からない奇跡があってもいい、と思ってしまう読者がいても不思議ではない。
あとはアクアは10数年も復讐を考え続けていた。それでいてこんな手段しか思いつかなかったのか、という悔しさ。
出来るかどうかは別として僕でも思いつきそうな手段だ。頭のいいアクアならではの復讐をして欲しかった。