曼珠沙華ノストラダムス以後の世界
問ひかけのやうに階段伸びて秋
曼珠沙華鏡に映りたる双子
待つてゐるやうな岩なり水の秋
言葉よりメロディが先秋日燦
車庫入れに手こずつてをり萩の花
藤の実の向うに揃ひゐる家族
エキストラ空の高さを言ひあへる
踊子のほむら大きく囲みけり
ダンサーの大きなバッグ昼の虫
走る人敬老日だらうと無からうと
ささやきのユニゾン流れ星ひとつ